【鹿児島】知覧特攻平和会館(旅行2日目)
旅行2日目です。
今回の旅の主目的である、知覧特攻平和会館に参ります!
知覧行きのバスに乗る前に、前回鹿児島に来た時に大好きになったパン屋「ベッカライダンケン」さんで朝ごはんを食べました。前回は、コロナ前だったから「焼き立てパンで――す!」ってパンがどんどん出てきて店内にいい匂いが充満して…という感じでしたが、さすがにパンは個別包装になっていました。マスクもしているし、店内に入った瞬間のふわ~~っとしたパンの匂いは前回ほど感じなかったけど、相変わらずおいしかったです。
鹿児島駅から知覧まではバスが出ています。所要時間は1時間20分ほど。ただし路線バスなので、体感としてはもっとかかった気がします。
9時半の鹿児島中央駅発、11時前に到着しました。
なんか人いないし、看板ないし、博物館っぽい雰囲気もない。。一緒に降りた人たちもほぼほぼ知覧特攻平和会館目当てだろうに、みんなできょろきょろ…
上の写真の奥のほうに、赤い何かしらがあるのが分かるでしょうか…
これに向かって歩きます。横断歩道を渡って、お土産屋さんが何軒か出ている道を抜けます。
やっとそれらしき場所に。こちらは、航空自衛隊の練習機が展示されていました。
道なりに進むと、知覧町護国神社があったので、手を合わせます。隣には三角兵舎が再現されていました。
「三角兵舎は特攻隊員の宿舎でありました。敵の目の欺くため、松林の中に半地下壕をつくり、屋根には杉の幼木をかぶせ擬装してありました。各地から集まった隊員は2~3日後には雲のかなた沖縄の空に散華されました。出撃の前夜は、この三角兵舎で壮行会が催され、酒を汲みかわしながら隊歌をうたい、薄暗い裸電球の下で遺書を書き、また別れの手紙等をしたためて、出撃して征ったのです。」
と看板に説明があります。
正面入り口。
零戦が展示されています。ここから先は撮影禁止です。
展示室は、遺品室と奥の戦史資料室に分かれています。遺品室がメインの展示場で、その名のとおり、特攻隊員の遺影が壁一面に、そしてハチマキやハンカチといった衣服や、文房具、お守りといった様々な遺品、直筆の遺書がガラスケースの中に並べられています。
この世代の方は字がきれいです。ただ私の知識不足と集中力不足により、達筆すぎて遺書はあまり読めませんでしたが、この年でこんな環境に置かれて、どんな気持ちで書いたのかと思うとやりきれません。婚約者への手紙は涙腺にきました。
展示を見ていると、年配の方に話しかけられました。「特攻機を女学生が見送っているあの写真はやらせだ。見送っている写真を撮るために、普段履かない下駄をはいているだろう。自分の兄の友人(?うろ覚え)が特攻基地で働いていて、特攻に行きたくないと泣く若者を無理やり飛行機に乗せていたんだ。そういう側面も知ってほしい」
その時は、「は、はぁ」という感じで終わったのですが、家に帰ってから気になって特攻について本を読んだり、動画を見たりしました。
・特攻に志願する者は紙に〇を、志願しない者は×を書くように言われ、そもそも×なんて書ける雰囲気ではなかった。×を書いた者は、一番に特攻に行かされた。
・特攻から何度も戻ってきた人に対しては、「なぜ戻ってくるのだ」と叱咤された。
というような話もありました。
こういった話の一方、「特攻隊はみんな誇りをもって、お国のために死ねる、と喜んで飛んで行った」とインタビューに答えている元兵士の方(インタビュー時点でもうおじいさんですが)もいました。
色々エピソードはあるようですが、その辺は情報がたくさん世に出ているのでそちらに譲るとして…
私が思ったのは、コロナ禍はまさにこの状況と重なるものがあるなぁということです。国全体に降りかかる事態、それに立ち向かう国や国民という集合体としての全体主義の意識と、個々人としての意識。
第二次世界大戦で本土決戦の練習のため使用した竹槍と、感染症対策の飲食店のアクリル板。私自身は竹槍もアクリル板もあんまり意味ないんじゃないかと思うタイプですが、意味があると思う人もいる。意味があるという意見を私が否定することはないし、ありふれた言い方だけどもそれぞれにその人の正義がある。
個々人のレベルでは、それぞれの考え方や意識を否定したり強制したりすることはよくないと(今日では)されているけれど、「全体」に逆らって自分を貫くのは難しい。あんまり意味ないんじゃないか派の私も、竹槍の訓練があったら私は全体の一部として参加しただろうと思います。
何が正しくて、何が事実で、何が真実かはその人によって違う。
今回勉強した中で一番印象に残ったフレーズ。
人間は自分の置かれた環境で自分の人生をコントロールする力がある。ある程度コントロールすることができる。けれども、「戦争」や「国家」「国際情勢」は、コントロールできないレベルで人々の生活に影響を与え、その人の人生を変えてしまう。
それを運命というのだと言われたら、元も子もないのだけれど。
色々と思うところがあった旅になりました。
【鹿児島】維新ふるさと館(旅行1日目)
ずっと行きたかった鹿児島、知覧。勢いで飛行機を予約して、1泊2日で鹿児島へ。
空がきれい。
鹿児島空港から鹿児島市内までバスで50分ほど。
写真は「若き薩摩の群像」。鹿児島中央駅東口にあります。薩摩藩が派遣し日本の近代化に貢献した英国留学生たち。
正面ではなく横から…
現在14時ちょっと前という微妙な時間…。お腹すいたけど、今食べると夜食べれなくなる…う~~ん。
がっつり食べて、夜を食べないことにしました!
選んだのは「黒豚料理 寿庵 中央駅西口店」さん。鹿児島中央駅西口から徒歩で3分ほど。ほんのちょっとの距離なのに暑すぎて暑すぎて;;
注文したのは、「黒豚の塩しゃぶランチ」2,860円。
しゃぶしゃぶですが、ゴマダレやポン酢ではなく、ハーブ塩をしゃぶしゃぶのだしに入れて、いただくスタイル。ハーブ塩は、桜島小みかん、ガーリック、ローズマリー、カレー、とうがらし、バジル、の6種類を楽しめます。
ポン酢やゴマダレに比べて味が物足りないかな、と思っていましたが、それぞれのお塩がしっかりと味を出していて、それでいて塩ならではの、ちょっと引いて素材の味を際出す感じもあり( *´艸`) とてもおいしい。写真を撮り忘れたのが残念。。
お野菜、ごはん、香の物、〆のラーメン、さらにデザートもついて2,860円。デザートもとって付けたようなものではなく、3種類詰め合わせ。大満足です。ごちそうさまでした!
昼食後、すでに15時過ぎ。急いで、維新ふるさと館に向かいます。鹿児島中央駅から歩いて10分。街並みを見ながら歩くにはちょうどいい距離なのですが、いかんせん時期が悪かった、、暑い本当に暑い。へろへろになりながらたどり着きます。
入館料大人300円です。ロッカーはないようですが、荷物を受付で預かってくれます。
幕末の薩摩の様子や維新についての博物館。
なぜ薩摩が幕末に力をつけたのか。その地理的要因や歴代薩摩藩主の政策などを映像資料、展示で見ることができます。また、西郷隆盛や大久保利通を生んだ伝統的な地域教育「郷中教育」を実際に体験しながら学べるコーナーも。
大河ドラマ「西郷どん」の展示もありました~。
色掛打は実際に篤姫演じる宮崎あおいさんがドラマで着たものだそう。
地下に降りると、テーマ展示室と維新体感ホール。維新体感ホールで「薩摩スチューデント、西へ」というドラマが上映されていました。海外への渡航が禁止されていた幕末に藩命により英国に留学した薩摩の若き留学生たちが開国後の日本を支えていきます。「維新への道」というドラマもあるそうですが、時間がなかったので今回は見れず…
高校生か大学生くらいの男の子が熱心に展示を見たり、ノートにメモを取っていました。私がそのくらいの年のときはいわゆる受験勉強はやりましたが、なんというか自分で何かに興味をもって博物館に来たり調べたりといったことはなかったなぁ。。勉強って本来こうあるものかなぁと思いました。
博物館の周辺は、「維新ふるさとの道」として整備されています。西郷隆盛・従道誕生地や大久保利通生い立ちの地で、石碑や銅像もあります。
写真は大久保利通像。
お宿は、鹿児島駅から徒歩5分くらいのゲストハウス。安いし寝るだけだから何でもよし。
チェックイン後、旅人と少し談笑したのち、銭湯へ。ゲストハウスから歩いて10~15分ほど。その名も「公衆浴場 霧島温泉」。
ここは、私が行った銭湯のなかでも3本の指に入るくらい好き。
チケット販売機でチケットを買って、番台に渡すシステム。脱衣室は、改装・リノベしておらず、古くからの木がいい味を出している内装。壁も床も木造でした。古いけど、丁寧に清掃されていてトイレもきれいです。最近はリノベされている銭湯も多く、それはそれで使い勝手もいいし快適だし、お店の人も管理しやすいんだろうけど、使う側としてはこういう、むっか~~しからの銭湯にあこがれるんですよね。
浴室はタイル張りで、昔ながらのモザイクタイルが古き良き日本のお風呂を思い出させてくれます。浴槽は2つ。端っこに一つと、浴室の真ん中にあるメインの浴槽。メインの浴槽は床に埋まっている(?)タイプ。お湯はとろとろでした。シャワーは、壁に固定されていて、出る量も少なく、あんまり使い勝手はよくない。けどそれがいい!w
いいお湯、いただきました!「旅行2日目」に続きます!
【大阪】シマノ自転車博物館
堺市に本社をおく自転車部品の製造で世界最大手の株式会社シマノが運営(運営しているのは正確には公益財団法人シマノ・サイクル開発センター)するシマノ自転車博物館。
自転車などの部品製造につながる、鍛冶屋の技術は古くは古墳時代に遡る。堺市は仁徳天皇陵の古墳に関連する装飾品(?)などの製造の流れをくみ、中世には鉄砲と包丁の町として栄えました。
大仙公園内に1992年にオープンした自転車博物館サイクルセンターを新築移転したのもとのこと。最寄りの南海堺東駅前の観光マップ?には、移転前の自転車博物館サイクルセンターの場所(大仙公園内)が書いてあるのでお気をつけて…(大仙公園内には博物館とは別に、自転車ひろばとして、クラシック自転車のレプリカに乗れる自転車ひろばがあります)
2022年に移転開館したので、入口に消毒アルコールが標準装備されていました。とって付けたような、小さいテーブルに消毒液、みたいな感じではなく、手を差し出すと自動でシュッと出てくる固着式のいいやつ。
入るとすぐに自転車がお出迎え。この自転車はオーディナリーと呼ばれた自転車。
速度に全振りした自転車のため、前輪が道のでこぼこにつまづいて事故が相次いだそう。外国人仕様であることを考慮しても、前輪大きすぎ、足着かないし、こけるでしょこれは…でも乗ってみたいですね。速いし楽しそう。
このチケット、右上にQRコードがあります。入口のゲートと、館内でも使うのでぐちゃぐちゃに丸めず取っておきましょう( ^^)
チケットを購入して順路を進むと、自転車の歴史を説明するビデオ放映がありました。今の自転車の形になるまでに、いろんな人の色々な試行錯誤がありました。当時、庶民の移動手段は徒歩しかなく、自転車の発明によって行動範囲が大きく変化したそう。
2階にあがると、歴代の自転車が展示されています。オーディナリー以外にも、様々な形の自転車がありました。
3階には、マウンテンバイクや運搬用自転車といった「色々な種類の自転車」が展示されています。なぜ自転車が倒れないか、といった物理に関する説明動画もありました。
展示の最後には、自分のライフスタイルにあった自転車を検索できるコーナー。
「街乗り」「マウンテンバイク」「通勤」「気楽に」「アクティブに」など様々シチュエーションと乗り方を選んでいくと、それにぴったりの自転車を教えてくれます。
そして、選んだ自転車の顔ハメ写真を貰えます!入館時のチケットのQRコードを読み取ることで、携帯からダウンロードできます。
結構種類あって面白い。。
(シマノ自転車博物館)
住所:堺市堺区南向陽町2-2-1
アクセス:南海高野線 堺東駅(北西口)徒歩5分
開館時間:10時~16時30分(入館は16時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土、日の場合は開館)、年末年始
入館料:一般500円、高校生・大学生200円
【鹿児島】島津家別邸 名勝 仙厳園~歴史的庭園から桜島を眺める~
1658年(万治元年)に第19代当主であった島津光久によって造園され、その後も歴代当主による改築が重ねられてきた。借景技法を用い、桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てた素晴らしい景色と広大な庭園が特徴で、1958年(昭和33年)に国の名勝に指定された[1][2]。
幕末には第28代当主島津斉彬がこの敷地の一部を使ってヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設するなどの近代化事業(集成館事業)を起こした。1857年(安政4年)には、園内の石灯籠にガス管をつないで点火させ灯火として用いたことから、日本のガス灯発祥におけるルーツの一つとして挙げられる場所にもなっている。(Wikipedia)
鹿児島の「仙厳園」に行きました。上記の歴史的背景は全く知らないまま、「鹿児島 観光」で出てきて、ぶらぶら見てきました。ちなみにこの仙厳園見学を機に、私は幕末・明治維新にハマりました。
チケットとパンフレットをもらって、入園します。仙厳園+集成館の1,000円チケットと、仙厳園+集成館+御殿の1,500円チケットから選びます。時間もあまりなかったので、仙厳園と集成館の1,000円チケットを購入しました。入口で1,000円チケット購入でも、お殿様の住んでいた御殿は仙厳園の中にあるので、500円追加払いで御殿の見学もできます。
梅がとてもきれいです。冬でしたが、快晴で梅の花が空の青色に映えます。
反射炉跡。
薩摩藩11代藩主の島津斉彬は、西欧の科学技術を導入し「集成館事業」を推進しました。当時の日本には、大砲を製造するために必要な量の鉄を溶かす技術がありませんでした。そのため、斉彬は西洋にある「反射炉」に注目し、オランダからの書籍を参考にその建設に力を注ぎました。
桜島がどーーーん!!ときれいに見えます。ちなみに、この写真は御殿の縁側に座って撮ったもの(結局途中で御殿にも入りたくなって、追加でチケットを買った)。
きれいな庭園と桜島を眺めながら、当時のお殿様とかお姫様はどんな暮らしをしていたんだろう、とか考えるとロマン感じます。
植木もよく手入れされています。
この仙厳園は、大河ドラマ「西郷どん」「篤姫」でもロケで使われています。この旅行後にNHKオンデマンドに入り、西郷どんと篤姫を一気見し、ぼろぼろ泣きました。篤姫は放送当時視聴率がめちゃくちゃ良かったようですが、それも納得。島津家養女となり、第13代将軍家定に嫁ぎ、徳川家最後の御台所となった篤姫の、覚悟を決めたその生き方を描いています。
御伝の一部(適当に見学してたからちゃんと写真とってない…)。入口で追加チケットを買って内部に入ります。
当時の品物も多く展示されています。これは薩摩焼。大河ドラマで篤姫が、大奥入城後、「お父さんが薩摩焼が好きだった」といって懐かしんでいる場面がありました。
こういう、日本と西洋が混ざったような建物とか内装好きなんですよね~。だから長崎とかも好きです。
お布団とお風呂。ちっちゃくない??やはり現在と比べると、小柄だったのでしょうか。そういえば、御殿の鴨居も低く、背の高い友人は屈んで歩いていました。
右上切れてしまってるけど…桜島がきれいです(何回言うねん…いやほんと海に浮かんでいるような成層火山で形もきれいなんですよ)
博物館「尚古集成館」(斉彬の作ったアジア初の近代的西欧式工場群「尚古集成館」は薩英戦争で焼失しています)は、誰も興味がなくてスルーしてしまいました。今となっては、なんてばかなことをしたんだ…( ;∀;) 博物館では、島津家の系図、大砲、琉球船模型、薩摩焼など、島津家の歴史を学ぶことができます。
一番初めでも書きましたが、仙厳園に行ったことをきっかけに幕末に興味を持って色々と本を読んだり、テレビを見たり、趣味が増えました( *´艸`)
今回の鹿児島旅行で一番おいしかったのは…ベッカライダンケン!パン屋さんです!
もちろん黒豚も、焼酎もすべておいしかったけど、このパン屋さんがおいしかったというか楽しかった。
扉を開けたとたんに焼き立てのパンのにおいが「ぼんっ」と顔を直撃し、見渡すと何十種類ものパンが並んでいて、タグを見ただけで全部食べたくなるパンのネーミングセンス。常に焼き立てが出てきて、「〇〇パン焼き立てで~~~す!」の声が響くとついついトングをカチカチしながら、焼き立てパンに向かっていってしまう…
地元でも相当有名みたいで、10時くらいに行ったけど、駐車場も警備員さん出ていて、店内も大混雑。
朝ごはんなのに、私たちはそれぞれ10個ずつくらいパン買った笑。外のベンチで食べました。うまい。焼き立て、うまい。焼き立てじゃなくてもうまい。人生で行ったパン屋の中で一番楽しかった。
鹿児島市内に4店舗あるようです。観光客が行きやすいのは、鹿児島中央駅から徒歩2~3分のところにある中央店だそうです。ぜひ行ってほしい。
(島津家別邸 名勝 仙厳園)
住所:鹿児島市吉野町9700-1
アクセス:
(車)鹿児島中央駅から20分、鹿児島空港から40分、
桜島フェリー桟橋から10分(パーキング利用可、300円)
(バス)カゴシマシティビュー、まち巡りバス、
民営バス(3社)ともに「仙厳園前」で下車
開園日時:年中無休(3月第1日曜日は鹿児島マラソンのため休園)、9:00~17:00
入園料:庭園・御殿・尚古集成館→1,500円(小中学校は750円)
庭園・尚古集成館→1,000円(小中学生は500円)
【東京・目黒】目黒寄生虫館
住所:東京都目黒区下目黒4-1-1
アクセス:目黒駅から東急バス(黒01)(黒02)(黒06)(黒07)(東98)「大鳥神社前」下車、バス進行方向に徒歩1分。(黒09)野沢龍雲寺行は停車しないので注意。
開館時間:10:00~17:00
休館日:毎週月曜日・火曜日、年末年始(月曜日・火曜日が祝日の場合は開館し、直近の平日に休館)
入館料:無料(寄付のご協力をお願いします、とのこと)
医学博士亀谷了が私財を投じて1953年に創設した寄生虫学専門の私立博物館です。館内には国内外から集められた約300点の標本及び関連資料を展示しています。1階では「寄生虫の多様性」をテーマに様々な動物群に属する多様な寄生虫の姿を標本や動画等で紹介し、2階では「人体に関わる寄生虫」というテーマで、寄生虫のライフサイクルや人間に感染した場合の症状、日本の寄生虫学研究の歴史などについて解説しています。(館HPから抜粋)
目黒駅から、歩くの遅い私で20分くらいは歩きました。目黒は初めてだったのでいい散策になりました( *´艸`) けど、結構遠いので、暑い日寒い日なんかはバスをおすすめします。
小さい博物館です。30~40分あれば十分かと思います。日曜日だったので、子連れのお客さんがたくさん、カップルもちらほら。結構混んでます。無料だし、勉強にもなる、アクセスもよし、でお出かけの合間にもふらっと寄れる博物館です。
寄生虫がいっぱい~~
こ、これは…!懐かしのぎょう虫検査!朝早くおきて、ごそごそパンツを脱いだおもひで…。2015年に廃止されたそうです。ぎょう虫検査はいいんです、一瞬で終わるし。検便が大変なんだよなあ(白目)
体内に入っていたさなだ虫の最長記録だそうです。その長さ、8.8メートル。
ショップコーナーには、関連書籍、トートバッグなど様々なグッズが販売されていました。中でも一押しは、寄生虫Tシャツでしょう!その名のとおり、寄生虫が堂々と胸元に印刷されています。外国人観光客がLサイズを大量に購入していました。インパクトのあるお土産になることでしょう笑
さて…目黒に来たのは寄生虫とは別に会いたい子たちがいるから。
「mipig cafe(マイピッグカフェ) マイクロブタのおうち」
寄生虫博物館から5分くらいの道を挟んで反対側にあります。
かわええ~~~(⋈◍>◡<◍)。✧♡ 私が行った時間はウリ坊ちゃんみたいなこぶたちゃんが多かったですが、ピンク色のぶたちゃんもいます。
ねこカフェは、ネコが人間と遊んでくれなくて寝ているネコちゃんを恐る恐るさわらせていただくだけで、あんまりコミュニケーションをとることができないのが個人的には物足りないのですが、この、こぶたちゃんたちは! 自分たちから! おひざに乗ってくれたり、抱かせてくれるのです!!
第一、こぶたちゃんたちは、ずっと動き回っているので見ていて飽きることがありません。
☆mipig cafe(マイピッグカフェ) マイクロブタのおうち(目黒店)☆
https://mipig.cafe/
料金:最初の30分800円、後30分ごとに500円。ワンドリンクオーダー制
時間:10:00~20:00
住所:東京都目黒区目黒4-11-3
アクセス:目黒駅より東急バス「元競馬場前」徒歩1分
事前予約制、事前にWEBで予約しましょう!原宿にもあります。
☆目黒寄生虫館☆
目黒散策にぴったりな、二つのスポットでした!(2019.12)
【東京・墨田区】たばこと塩の博物館
日本たばこ産業株式会社(JT)によって設立された「たばこと塩の博物館」。かつて専売品であった「たばこ」と「塩」の歴史と文化をテーマに、1978年に渋谷に開館した博物館です。2015年には墨田区に移転し、館内もとてもきれいです。
スカイツリーから徒歩約10分ほど。アクセスもよろしいです。帰りにソラマチで遊んで帰りました。
受付で入館料(100円‼)払って入館します。コインが返ってくるタイプのコインロッカーもあり荷物を預けることができます。
特別展「たば塩コレクションに見る ポスター黄金時代」をやっていました。別途料金なしで観覧できます。
2階に常設展示室「塩の世界」と特別展示室、3階に常設展示室「たばこの歴史と文化」があります。
「塩の世界」から行きましょう!
生活に欠かすことのできない塩づくりの歴史、世界中の塩の種類、科学的にみた塩(NaCl)について展示されています。
日本の塩づくりは、揚浜式塩田→入浜式塩田→流下式塩田→イオン膜・立釜法と効率化を重ねてきました。昭和10年ころには1人あたり20トン→昭和50年には1人あたり約900トンもの塩を作ることができるまでになったそうです。
塩づくりの歴史は、模型に加え、映像資料でその工程をしっかりと理解することができます。
いや、昔の人ってホントにすごい。
効率的な製塩方法を見つけて、工業機械もないのに装置作って…。あれ、毎日スマホ見て消費ばっかりしている私って、何も生みだしていないしもしかしてバカなのかな、と思うほどに(笑)、塩を手に入れるための日本人の今までの知恵には脱帽です。
3階「たばこの歴史と文化」に移動します。
マヤ文明のパレンケ遺跡にほられたたばこを吸う神。展示室の入り口で、お出迎えです。
昔々、たばこは神々とむすびついた聖なる植物で、祭事に使われていたそうです。もくもくと上がる煙が、地上と天界と結びつけるとかつけないとか。
世界のキセルがたくさん~~
日本のたばこの歴史を、たばこパッケージとともに振り返ります。
たばこがいつ日本に伝来したかは定かではなく…16世紀後半からの南蛮人との交流のなかで伝わったのではないかと言われています。
17世紀前半には、日本中に喫煙が広まっていました。もしかして、江戸時代は肺がんで死んだ人も多かったのかしら。
この時代は本当に心惹かれます。昭和レトロ…各地のたばこ店の実際の写真が、障子の裏に貼ってあります。タバコガール?時代を感じるかわいい売り子さんも写っています。
2階に戻って、特別展をみます。
アメリカで製作されたポスター。
一昔前のデザインは個人的に大好きなので、とても贅沢な空間でした…!戦後の高度成長期は、たばこも全盛期で「たばこは動くアクセサリー」「生活の句読点」など、乙なキャッチコピーとともに様々な広告用ポスターが生まれました。
100円で、この展示内容、クオリティは大満足です!入館できたのが16時前で、時間あるかな…と不安だったのですが、1時間半で十分解説も読み楽しむことができました!
ちなみに、10分ほど歩いたところに「御谷湯」という銭湯があります。
人気なのか行列ができていました。470円ほどで入れて、黒湯温泉が楽しめます。お湯はちょっと熱め…ゆっくりしたかったのですが、我慢できずすぐ出てしましました。でも全然湯冷めしません。体の中からほっかほか(*'▽')
住所:東京都墨田区横川1-16-3
電話:03-3622-8801
開館時間:10時~18時(入館締切は17時30分)
休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:大人・大学生 100円、小・中・高校生 50円
アクセス:東京メトロ半蔵門線、東武線、京成線、都営浅草線「押上駅」徒歩12分
東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」徒歩8分
都営浅草線「本所吾妻橋駅」徒歩10分
【金沢】金沢能楽美術館
当時、「伝統芸能」に仕事で関わることがあり、日本の古き良き文化に興味を持つようになっていたので、石川県の金沢能楽美術館に行ってきました!この美術館には、加賀に伝わる能面や能装束が展示されています。
観光地として有名な金沢21世紀美術館や兼六園の近くにあります。
1階には、様々なお面。
能面は、翁(おきな)、尉(じょう)、鬼神、男、女の5種類に分けられるそうです。小さい頃、おばあちゃんの家に飾ってあった能面が、今思えば「翁」と「鬼神」で、恐ろしくて仕方なかったのを思い出しました。
能面の製作工程も勉強できます。写真は下絵。
能面や能装束を着ることのできる無料の体験コーナーがありましたが、時間が悪かったのか体験できず…
2階では、きらびやかな能装束を見ることができます。
「能楽」とは
能の源流をたどると、遠く奈良時代までさかのぼります。当時大陸から渡ってきた芸能のひとつに、[散楽]という民間芸能がありました。器楽・歌謡・舞踊・物真似・曲芸・奇術など バラエティーに富んだその芸は、[散楽戸]として官制上の保護を受けて演じられていましたが、平安時代になってこれが廃されると、その役者たちは各地に分散して集団を作り、多くは大きな寺社の保護を受けて祭礼などで芸を演じたり、あるいは各地を巡演するなどしてその芸を続けました。
この頃、[散楽]は日本風に [ 猿楽/申楽 (さるがく・さるごう) ]と呼ばれるようになり、時代とともに単なる物真似から様々な世相をとらえて風刺する笑いの台詞劇として発達、のちの[狂言]へと発展していきます。
(公益社団法人能楽協会HP)
へえぇ…海外などに旅行に行くとその土地の伝統芸能とか観光で見ることも多いですが、そういえば歌舞伎や能も見たことないし、今度見に行ってみたいなーと思います。
小さい美術館ですが、310円で入れるので観光の合間におすすめです。金沢21世紀美術館はめちゃくちゃ人多かったですが、こちらの美術館は私が行ったときは私しかいませんでした;; こっちも楽しいよーー!
さて、本日のお宿は「金沢白鳥路 ホテル山楽」。いつも温泉旅館が多いので、今回はホテルにしてみました。このホテル、大正ロマンがたっぷりつまった、乙女心くすぐるホテルなのです。
ロビーの様子。たまらん…写真を撮っていなかったのが悔やまれますが、客室も全部こんな感じ。鍵までこだわってます。
さらにさらに、金沢の中心部のホテルにも関わらず、天然温泉完備です!地下807メートルから汲み上げられる琥珀色の温泉はとろとろで、観光で疲れた体を癒してくれます。お風呂上りのアイスサービスもありました( *´艸`)(2018年当時)
もう一回泊まりたいホテルです。
(金沢能楽美術館)
住所:金沢市広坂1丁目2番25号
電話:076-220-2790
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(休日の場合は次の平日)、年末年始
料金:一般・大学生310円、高校生以下無料
アクセス:JR金沢駅から路線バス「香林坊」下車徒歩5分、または「広坂・21世紀美術館」下車徒歩2分