世界と日本の博物館、時々ごはん

博物館を巡りながら、おいしいごはんと旅の模様を綴っていましたが、途中でコロナ禍になり、ほぼ日本の博物館。

【シンガポール】プラナカン博物館 Peranakan Museum

シンガポール、プラナカン博物館。
住所:39 Armenian St.
開館時間:10:0~19:00(金曜は~21:00)
無休、大人10$、MRTシティ・ホール駅から徒歩10分。

 

プラナカンとは、15世紀ごろから国際貿易の拠点であったマラッカにやってきた中国人と現地の妻の子孫を指し、男性をババ、女性をニョニャといいます。中国とマレーの文化を中心にアジアやヨーロッパの様々な文化を折衷させ、独自の文化を創り上げました。

 

インドネシアではニョニャ料理を食べたことがありますが、シンガポールのプラナカン文化はあんまり知らない!というわけで、プラナカン博物館とNUSババ・ハウスに行ってきました。

 

午前中はNUSババ・ハウスへ。ババ・ハウスは1895年頃の創建時の姿を復元したプラナカンの住居です。当時の名家ウィー一族が暮らした家をシンガポール国立大学が修復し管理しているそう。完全予約制です。

10時からのツアーには私たちのほかに、欧米人2グループ、ベトナム人カップル、日本人の家族がいて計8~10名ほど。集まったところでガイドツアーの開始です。ところでこのガイドさん、"I'm from Tokyo,Japan"とのこと。シンガポールの駐在妻かな~なんて考えながら説明を聞きます。

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内部は撮影禁止のため外からパシャリ。この扉は装飾の部分が風通しになっていて、扉を閉めていても涼しいように、装飾部分の隙間は、内側から外側はよく見えるけれど、外側から内側は見えないようになっていてプライバシーの確保がされているそうです。建物の造り、その背景や歴史についてかなり詳しく説明してくれます。内部は壁、家具、床、天井、あちこちにプラナカンならではの精巧な装飾がほどこされていて、和洋折衷の独特の雰囲気がとても素敵!

 

復元当時、家にはコウモリが住み着いていて追い出さないと工事ができないのだが、プラナカンの文化ではコウモリは幸福の象徴で力づくでは追い出せない。コウモリが自主的(?)に外出をひたすら待って、最後の一匹が出て行ったのを見計らって網をかけて戻ってこれないようにしたらしい。

 

ツアーは小一時間ほどで終了。プラナカン博物館へ移動します。

 

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プラナカンのルーツや、結婚式、ニョニャ文化、宗教、食文化、お葬式などについて展示がされていて、ババ・ハウスだけでは分からないプラナカンの全体的な文化について学ぶことができます。

ババ・ハウスでも思ったけれど、プラナカンは芸が細かい…気が遠くなるようなビーズ刺繍や細かい細かい柄の陶磁器など。作るの大変だっただろうな(笑)でも素敵な柄に囲まれて幸せ。気に入ったので、帰りの空港でプラナカン柄のマグネットを購入しました。

館内ではスタンプ(インクで押すのではなく、型をとる)集めも。写真だと分かりにくいですが、この押し型もまたかわいらしいのです。

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館内はぼちぼち人はいましたが、混みあうことは全くなくゆっくりと鑑賞することができました。

NUSババ・ハウスとプラナカン博物館、2つあわせて行くのがおすすめです。

 

最近旅慣れしてくるにしたがって、ご飯や風景にも慣れてきて新しい感動がなくなり「まあこんなもんだよね」っていう冷めた感想を持つことが多いのですが、シンガポール最後の晩に食べたHokkien Mie(写真のやきそばみたいなやつ)は久しぶりに「これはおいしいいいいい!」となりました。屋台にものすごい行列ができていたので、期待しながら購入。裏切りません。

Hokkien Mie
住所:Sing Lian Eating House, 549 Lorong 29 Geylang, 389504

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