世界と日本の博物館、時々ごはん

博物館を巡りながら、おいしいごはんと旅の模様を綴っていましたが、途中でコロナ禍になり、ほぼ日本の博物館。

【東京】昭和のくらし博物館

東京大田区にある「昭和のくらし博物館」。

昭和25年にはじまった政府の住宅政策、住宅金融公庫の融資を受けて建てられた公庫住宅がそのまま博物館となっています。現在の館長さんが子供の頃に実際に住んでいた家で、家財道具も当時のまま残っており、戦後の庶民のくらし、昭和のくらしを伝えています。

 

東京に遊びにいっても大田区まで行くことはなかなかなくて、行きたいなとずっと思いつつのびのびになっていた博物館。今回友人が大田区トルコ料理店に誘ってくれたので、やっと足を延ばす機会に恵まれました。

 

トルコ料理店は、デザートがつかないセットメニューだったにも関わらず、お店のイケメン(おそらくトルコ人)がデザートをサービスしてくれました。このデザート、お米を使っていて名前を忘れましたが、新感覚でなかなかおいしかった!

 

東急多摩川線下丸子駅で下車し、雨の中を歩きます。場所も分からないし、雨ということもあり少し遠く感じましたが、普通に歩けば駅から10~15分もあれば着きます。坂を上りながら、本当にこんなところに博物館なんてあるの?と不安になりながら住宅地を歩くと小さな看板発見、家と家の間の小道を進むと、ありました。看板がないと普通の家と変わりありません。普通の家を博物館にしたんだから変わりあるはずはないんですが。

 

家の脇に、よく警備員さんがいるような人一人入れる小さな守衛室みたいな建物があり、そこで入館料を払います。博物館を見に来ている人は2~3組でしたが、一室で裁縫か何かのイベントをやっているようでガラガラと戸を開けると多数の靴が散乱していて、小さいころに友達が大勢遊びに来たときの玄関を思い出します。

 

玄関、その奥に茶の間があり、ちゃぶ台が置かれています。当時の食事も再現されちゃぶ台の上は賑やかです。リビング右端には台所。茶の間のそのまた奥は座敷とのことで。和裁の道具や着物が展示されています。茶の間から縁側の先ににも部屋がありましたが、先ほどのイベントをしていたので入るのは叶わず。

 

玄関にもどり、二階へ上がります。そういえば私のおばあちゃんの家も玄関のすぐ横に階段があります。

二階には二部屋。どちらも子供部屋かな。当時の子供たちの暮らしの様子についての解説と、何が入っているんだろう~と箪笥や引出しを開けると、おもちゃや学校の勉強道具など当時のままに再現されていました。

 

最近はホームページやブログで写真を見ることが多く、旅行や博物館めぐりをしていてもどこか既視感みたいなのがあり、見たかったものを確認する作業になってきているのが残念に感じる今日この頃。なのであえて今回は文字だけで備忘録としてみます。

 

何か懐かしい気持ちになる博物館です。(2017.?)