世界と日本の博物館、時々ごはん

博物館を巡りながら、おいしいごはんと旅の模様を綴っていましたが、途中でコロナ禍になり、ほぼ日本の博物館。

【北海道】博物館 網走監獄(網走旅行1)

北海道網走にある博物館網走監獄。前から興味はあったものの、遠いしなかなか一緒に行ってくれる人が見つからない。でも、博物館もだけれど網走という日本の最東北の街もどんなものか気になる。そして北海道を電車で横断したい。

よし、夏休みを利用して初めての一人旅に挑戦!9月の土日を含めて3泊4日1人北海道横断旅です。

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よく晴れていて飛行機から列島の形がよく分かります。1日目は昼ごろに札幌に着き、北海道大学総合博物館をふらふらしました。札幌農学校の時代からの北大の歴史、学部ごとの展示等、無料なのに展示、内容ともにボリューム満点です。小学生のときに家族旅行で北大に来て以来、10数年ぶりです。当時は何も思わなかったけれど、自然が多くて綺麗なキャンパスだと思います。芝生で学生さんが本を読んでいたり、歓談していたり。その後は雪印パーラーでパフェを食べて、適当にラーメンを食べてそそくさと宿へ。

2日目。早起きして網走行の特急オホーツクに乗ります。前日にみどりの窓口で往復券を購入しています。

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ひたすら窓の外を眺めるのが好きです。町の雰囲気や駅の大きさなど比較したり、ここで暮らしたらどんな感じかなーとか想像したり。北陸に行った時などは、山が全然違いましたね。地元はどちらかというとなだらか~~な緑の山が連なっているんですが、北陸はやはり雪化粧した切り立った角度のある山でした。北海道は、うん、とにかく広い。平野広い。収穫の時期なのか、広い畑に収穫物が詰まった大きい箱が何個も置かれています。

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到着。看板が風情を感じます。駅は小さくて観光客でごった返していました。お宿は駅前すぐの東横イン。一人旅なので宿は工夫しません。

東横インの向かいのすき屋(吉野屋だったかな?笑)から博物館へのバスが出ています。途中に「刑務所前」というバス停があるのですが、こちらは現役の刑務所なのでお間違いなく!

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入口。入場券を購入します。アンケート期間だそうでどこから来たか聞かれました。

そして、そして待ちに待った…

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刑務所飯!普通においしいです。むしろ普段の私の食事より栄養高いです。

10:00・11:30・14:30に無料のガイドツアーがあるので、これに参加します。

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お風呂の様子。刺青がリアル…

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こちらは舎房です。脱走しているのは、昭和の脱獄王白鳥由栄。毎日味噌汁を鉄枠に吹きかけ、味噌汁は塩分が含まれていますから、それで錆びるのを待って鉄枠を外すなど、26年間の服役中に4回も脱獄したそうです。

ありきたりな感想ですが、その熱意を他のことに向けられなかったのでしょうか。

 

このほかにも独立型独居房や休憩所、食堂や監獄職員官舎など当時の貴重な建築物が広い敷地内に点在しています。そう、この博物館めちゃくちゃ広いです。公園内にある建物をそれぞれめぐる、という形ですから、冬は無理でしょうね。寒くて死んでしまうと思います。

実際、この厳しい環境のなか多くの囚人が北海道開拓に精を出し、監獄職員含め多くの方が亡くなったそうです。当時、囚人は北海道開拓の貴重な、というより主力の労働力でした。 ここらへんの歴史は、博物館内にある監獄歴史館で学ぶことができます。

 

北海道ってあまり、土地柄というか地元のくせ?みたいなものが少ないのかなーと勝手な印象を持っているのですが、それってもしかして歴史が浅いから…?。地域ごとのお正月のお雑煮の話になったときに、北海道の知り合いが「各家庭ルーツが違うので、地域のお雑煮というよりは家庭でそれぞれのお雑煮がある」と言っていました。もちろん、地域ごとにある程度特色があるのでしょうが、他の地域と比べ、方言等も少ないように思いますし、それもまた北海道の特色だなと感じます。

 

たっぷり2時間半は見学しました。最後は市内でざんぎ丼をいただきます!うまうま。歩いて町の様子を散策したいところですが、日が暮れてきたのでホテルに退散。明日は流氷の博物館に行きます(網走旅行2に続きます~)。

 

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