世界と日本の博物館、時々ごはん

博物館を巡りながら、おいしいごはんと旅の模様を綴っていましたが、途中でコロナ禍になり、ほぼ日本の博物館。

【ロシア】冷戦博物館 バンカー42~旧ソ連の機密地下シェルターに潜入~

ロシア、モスクワにある冷戦博物館。当時のソ連が冷戦にあたり地下深くに建設した核シェルターが公開されています。

ロシアに住む友人を訪ねることが決まり、いろいろとインターネットで調べると地球の歩き方にも載っていない、この面白そうな博物館を発見!ツアーでしか参加できないようなのと、日本の旅行会社を通すとお値段が(私が調べたときはH○Sで現地ツアーがありました)…仲介してもらうから仕方ないんですけどね。

とりあえず、博物館のHPから予約を申し込みました。
http://bunker42.com/eng/

返信を待つこと2週間。・・・音沙汰なし泣
結局ロシア在住の友人に電話してもらい、予約しました。旅行会社を通さず自分で予約したい人は、あきらめず予約フォームから連絡を取り続けるか、ロシアに着いたら電話して予約するか、はたまた現地に突撃するか、でしょうか。

 

最寄のタガンスタヤ駅からは、10分も歩けば着きます。「本当にこんなところにあるのかな」って思ったらそれは道を間違っていない証拠です。住宅街に突如現れます。

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ツアー時間の少し前に着きましたが、扉は閉まっているしなんだか入りにくい雰囲気なのでベンチに座って様子見。するとぽつぽつと同じ時間のツアーに参加するっぽい人たちが集まりはじめました。
オランダから来た青年と雑談。彼は、横井庄一さん(終戦を知らないままグアム島に28年間潜伏)に興味があり、横井さんに関する分厚い本を見せてくれた。旅行中なのにこんな重たい本を持ち歩くなんて勉強熱心だなあ…

 

そうこうしているうちに、扉のなかから職員の人が出てきて中に入れてくれました。私たちのほかに、オランダ人、中国人、全部で10~15名ほどのツアーでした。

 

地下に降りるのに階段を下ります。だんだんひんやりしてきて、雰囲気がぴりっと引き締まります。職員さんはとてもイケメンでしたが、雰囲気作りのためなのかたまたまそういう人なのか分かりませんがどことなく「旧ソ連」感を醸し出してきます(どんな雰囲気やねん)。質問したりするとにこやかに答えてくれましたが、ツアー客のなかに勝手に撮影したり、ツアーについてこない(シェルター内をうろうろする)人がいて、かなり厳しく注意を受けていました。やはり、今は博物館だけど極秘施設だったんだよな。。

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シェルター内部。この構図どこかで見たことあるでしょ、と職員さん。

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ロシアの地下鉄と同じなんです!写真は地下鉄のエスカレーター。

 

1時間くらいかけ、シェルター内を解説付きで回ります。会議室や、待機室(寝室)、核発射のシュミレーションコーナーもありました。

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写真撮影NGでしたが、シェルターの全体を示した模型もありました。深く、広く、複雑…

私たちは行きませんでしたが、シェルターの見学が終わると、冷戦時代の食事ができるレストランにも案内してくれます。

 

終戦、冷戦から何年も経って、シェルターはその本来の役割を果たさなくてよくてこうやって観光施設になってる。これからも過去の施設、博物館であってほしいと思います。独特の雰囲気を肌で感じることのできる1時間でした。(2018.5)

 

住所:Moscow,5th Kotelnicheski Lane 11
電話番号:+7-4990703-44-55
アクセス:タガンスタヤ駅から徒歩6分